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「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」に挑戦した話

ことば

「ことば」が好きで、韓国文化(音楽・歴史など関心は多岐にわたる)に興味があった私は、大学時代は、第二外国語として韓国語を選択していました。
いまだに、留学したかったなぁと思うことはありますし、ワーホリで留学をすることも、コロナ前は考えていました。なんだかんだで、今は地方で暮らしているので、韓国を含め、海外は遠いお話となってしまいましたが……。

そして現在は、ほぼ勉強できていないので、だいぶ頭から抜けてしまっています。

さて、今回のこの記事は、
コロナ禍で自宅率が非常に高く、何か家で出来ることがしたい!
暇すぎて辛い!笑
と、2020年に1年かけて翻訳に挑戦した話です。

「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」とは

「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」とは、

が主催し、優秀な新人翻訳家の発掘を目指して韓国文学翻訳院の後援により開催しているコンクールです。

○参考:第4回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」

第一線で活躍をしている作家や翻訳家によって審査が行われ、受賞作品は株式会社クオンから刊行されるというもの。

応募資格は、

  1. 文芸作品の翻訳出版(単独での訳書。共訳・翻訳協力は含めない)の実績が1作以下の個人であること
  2. 国籍・年齢・居住地などは問わない

の2点です。比較的、韓国語の翻訳に興味・関心のある人なら誰でもチャレンジできます。

私が挑戦した第4回は138名の方の応募があったそうです。韓国といえば、K-POP、アイドル、ドラマなどがとても流行っていますが、近年は日本語に翻訳された韓国の本も人気があるそうです。
私も韓国のエッセイが好きで、購入して読んでいます。特に2020年は、多くのエッセイを読みました。
私の好きなエッセイについては、別の記事で紹介しようと思います。

課題図書は全部で2冊!どんなストーリー?

さて、翻訳コンクールでは、自由に好きな本を翻訳するのではなく、課題図書が出されています。
例年課題図書は2冊です。
私が挑戦した第4回は、「하나코는 없다(訳:ハナコはいない)」「어느 밤(訳:ある夜)」の2冊です。どちらの個性的な文体で、訳すのに一苦労した思い出があります。

既に、韓国文学ショートショート「きむ ふなセレクション」として2冊とも出版していますので、興味のある方は購入してみてください。

チェ・ユン著/朴澤蓉子訳「ハナコはいない」あらすじ

学生時代の仲の良かったメンバーのうち唯一の女性だったハナコ。ハナコは本名ではなく、メンバーたちの隠語です。誰よりも熱心にメンバーの話に耳を傾け、集まりの調和を乱さず、空気のような存在だったハナコ。ある出来事をきっかけに彼女は消えてしまい……。人間関係のなかに潜む「ゆがんだ習慣」について考えさせられる作品です。

引用(https://k-book.org/yomeru/2021090502/)

ユン・ソンヒ著/金憲子訳「ある夜」あらすじ

盗んだキックボードでマンションの敷地内を走っているときに転倒してしまった初老の女性。身体を動かせず横たわっていると、母や父のこと、夫のこと、娘のこと、あの事件、この事件、これまでの自分の人生が様々に思い出されます。きれいに歳をとりたかったのに……。

引用(https://k-book.org/yomeru/20210907/)

直訳と意訳の難しさを痛感

どちらも個性的な文章で、正直なところ、韓国語を勉強したことがある程度、翻訳ド素人な私にとってはとても難しく大苦戦。且つ、直訳で意味が通じるところと、意訳が必要な箇所がたくさんありました。
数ページ訳すのにも、こんなにかかる?というくらい時間がかかりました。
ただ有難かったのは、コロナ禍ということもあって、課題図書の発表が4月とかなり早く、締め切りが12月末だったので、時間をかけて本と向き合うことができたことが何よりの救い。
翻訳をしっかり勉強している人にとっては、もしかしたら期間が非常に長かったかもしれませんが、私にとっては非常に助かった8か月でした。

出版された2冊はもちろん購入しました。
が!忙しさにかまけて、実はまだしっかりと自分の訳との違いを確認できていないのですが、ぼちぼち確認したいと思ってます。(遅い‥)

結果は惨敗…でも挑戦したことに意味がある

最終選考にすら、残ることができませんでしたが、
8か月近くかけて、仕事が休みの週末に、1ページ1ページと向き合えたこと、
且つ韓国語にまた触れられたこと、
私なりに直訳ではなく”翻訳”をし、提出できたことは、とても意味のあることだったと思います。

最後に韓国旅行をしたのも、2018年?2019年辺りだったと思いますが、またふらっとお隣の国へ行けるときが来てほしいなと思います。

そしてまた韓国語に触れる時間が欲しいと思いつつ、去年はほぼできませんでした…。
語学は続けないと忘れてしまうので、また合間を見つけて、勉強したいと思います。
毎週のように韓国語に触れていた2020年が既に懐かしいです。
また、韓国語を学ぶ時間がとれますように…。いや、とる!笑

この記事を書いた人

東京都出身。茨城県常陸大宮市在住。
大学で歴史学や博物館学を専攻し卒業。
介護職→学園史編さんの専門調査員を経て、
2021年4月、茨城県へ地域おこし協力隊(情報発信担当)として移住。
並行して、2017年1月よりフリーライターとしても活動中。主な執筆は、インタビュー、観光、ローカルなど。
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